在宅ワークやリモートワークで自宅で過ごすことが増えた方、集中力が続かない、疲れた時にリラックスする方法が欲しい。気持ちを切り替えるのが難しいって方いませんか？
そこで今回は、アロマスプレーを使った自宅での作業効率アップの方法についてお伝えしていきたいと思います。
自宅での集中力の持続って難しい
自宅の香り、TV、雑誌、インターネット環境。自宅での作業効率を邪魔する要素は多くあります。
ついついだらだらと観てしまうTV、ネットサーフィンをしていると2〜３時間経過してしまうってことよくありませんか？
場所を変える（カフェや学習スペース）、飲み物を一口飲むなどありますが、今回は香り（アロマ）を使用した作業効率UP方法を紹介していきたいと思います。
そもそもなぜ自宅で集中することが難しいのか？
申し上げた通り、自宅での作業には邪魔する要素が多くあります。TV、ネットサーフィン、漫画・雑誌、ソファーや布団、人の目がない…さまざまですが
- そもそも集中している状態にすらたどり着かない
- 集中力が持続しない
- 集中力が切れそうなタイミングで、他の邪魔する要素に惹かれてしまう（集中を持続させる要素がない）
大まかに分類して、以上３つがあると考えられます。
この３つに共通している点としては、
- 集中の切り替えが出来ない（カフェや仕事場に行かないとやる気が出ない）
- 環境（自宅の匂いや作業の場所）に慣れきってしまい緊張感がなくなっている。（自宅だとついつい眠たくなり、ソファーでゴロゴロ）
逆のシチュエーションを挙げるとカフェで作業している時です。この時は、周りに人が常にいて、いい意味で緊張感を保ったまま作業出来ますよね？
では具体的にどのようなことをすれば集中を切り替えていけるのでしょうか？
作業前、作業中に如何に時間をかけずにスイッチを切り替えられるかがポイント
解決策としては１カフェなど家を出て作業をする ２取り組みやすい課題から初めて見るなどありますが、自宅での作業効率を上げるという課題には直結していません。
自宅での作業効率アップには以下のような方法があります。
- 熱いシャワーを浴びる/などの刺激物を摂取し、自律神経を活性化させる
- TVや雑誌などの無い部屋を見つけてそこで作業を行う
- 自分の集中出来る時間帯を見つける
- アロマスプレーなどの香りを使用する
- β波の入っている音楽を活用する
そこでおすすめしたいのが、アロマスプレーです。なぜアロマスプレーかと言うと次の項目で見ていきましょう。
アロマスプレーをうまく利用して作業効率をあげてみませんか？
なぜアロマスプレーかと言うと、以下のことが挙げられます。
- 省スペースであること
- ワンプッシュで可能（時間短縮）
- 好みに併せて選べる
- 集中して作業したあとのリラックス効果もねらえる
β派の含まれるBGMと併せて使用することでより効果を得ることも可能です。（＊この点はライターの個人体験です）
それぞれの匂いの特徴、商品紹介
アロマは、非常に多くの種類があります。全てを紹介することは出来ませんので、まずは有名なところを中心に挙げていきたいと思います。
ラベンダー：鎮静剤効果もあるラベンダーは交感神経を抑制し、リラックス効果があります。利用することでより効果的な休憩を可能とし、その後の作業効率をUPさせることがわかっています。仕事中の利用は、反応速度の低下や集中力の低下に繋がるため避けた方がいいですが、休憩時間での利用は過度な緊張を抑え集中力持続に効果があります。
ローズマリー:ラベンダーとローズマリーのアロマセラピーは抗酸化システムを強化し、酸化ストレスから体を保護するストレスホルモンであるコルチゾールを減少させることを明らかになっています。要は緊張を和らげ、体のもつ免疫システムを促進する働きです。写真をみてわかるように、ラベンダーと同じような葉っぱをしていますよ。
ジャスミン：ラベンダーと反対に、行動覚醒の効果があります。刺激や活性化の効果があり自律神経を亢進させ血中酸素飽和度、収縮期血圧を増加させます。仕事や作業を集中して取り組み始める時は、ジャスミン の香りが有効です。
レモングラス：海外では、蚊などの虫除けにも使用される香りです。香りの主成分である臭気活性シトロネラールは、紅茶を飲むときの苦味を軽減してくれることもわかっています。紅茶の苦味を減らしながら気分をリフレッシュする場合にはいいかもしれません。また具体的な効果、作用経路は不明ですが、課題の前に匂いに当たることで、抗不安作用を得ることが出来ます。また課題が終了したあとの不安症状からの回復も早くなることが知られています。
ゼラニウム：妊婦向けの実験では、出産前のストレス値を軽減し、拡張期血圧を大幅に軽減出来ることがわかっています。
ローズ：抗不安作用があることが認められています。調べた研究では、ローズのアロマセラピーと、呼吸法によるリラクゼーション方法を併用することでより高い効果が得られるとされています。
グレープフルーツ/ オレンジ：すみません。色々と調べてみたのですが、具体的な効果や研究を見つけることが出来ませんでした。また少し調査してみます。
ペパーミント：ジャスミンと同様に覚醒効果があります。反応速度や注意力をあげてくれることが実験結果からわかっています。
ヒバ（桧葉）：建材や防臭剤としても使用されるヒバですが、馴染みのない方も多いかもしれません。ヒノキに香りを想像してもらえるといいかと思います。不安軽減やストレス軽減に繋がります。甘い香りではなくすっきりとした香りなので、フレグランスにあまり馴染みの無い方や匂いをあまり強くしなくない男性などにもおすすめです。
ココナッツオイル：アロマではあまり馴染みはありませんが、こちらも交感神経の反応を抑制し心拍数の変動を抑制するなど抗不安作用を持っています。＊探した中だとスプレータイプがありませんでした。ココナッツの含まれるハンドクリームでも代用出来そうです。
イランイラン：ラベンダーと同様にリラクゼーション効果があります。反応速度の低下や注意力の低下も出てしまうので、使い所は注意が必要です。インドや東南アジアの国々に自生する植物の香りなので、エキゾチックな香りが好きな方にはおすすめです。
おすすめの選択と使い方
私がおすすめするのは下記の組み合わせです。調べた中だと①作業開始時と②休憩中/終了時で香りを分けることでより効果的です。
- 作業開始時：ジャスミン or ペパーミント （覚醒系）
- 作業中：β波を含む音楽を聴きながら
- 作業休憩時/終了時：ラベンダー or ローズマリー （鎮静効果系）
➡作業開始時（覚醒系）+休憩時（鎮静効果系）が効果としてよいようです。（今回論文検索から導き出したなかでは最も効果をあげられそうです。）
＊実際に臨床実験をされたわけではないので、作業開始時（覚醒系）+休憩時（鎮静効果系）がより効果が高いとは断言出来ません。今後そのような研究が進んでいくことを望みます。
本日は以上です。自分にあったアロマスプレーに出会えて、みなさんの自宅作業が少しでも捗ると嬉しいです。
参考文献
興味のある方は下記文献をご参照ください。（論文検索サイトは、Pubmed、医中誌、J-Stegeを利用しています。）
- Sakamoto R, Minoura K, Usui A, Ishizuka Y, Kanba S. Effectiveness of aroma on work efficiency: lavender aroma during recesses prevents deterioration of work performance. Chem Senses. 2005 Oct;30(8):683-91. doi: 10.1093/chemse/bji061. Epub 2005 Sep 14. PMID: 16162642.
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